sawatarium

音楽徒然

テクノについて

テクノは私に興味がない。そこがいい。私に優しくしたり、私に媚びたり、情に訴えかけたりしない。硬質で我があって、常に一定の距離のままだ。決して私に近づいて来ない。だから安心する。そういう意味ではソウルやブルースは対極の位置にある。心の深い深い、愛のさらに奥にあるひんやりした水晶の部分。多くの音楽はそこに触れることを目指す。テクノだけがその水晶に関心を示さない。テクノは無欲で、満ち欠けという概念を持たない。ずっと朔のままそこに在る。